2013年4月4日木曜日

被害者☆さんの心理  なぜ、離れられないの?

多くの人が不思議に思うこと。
あんなひどい目に合っているのに、なぜ、別れないのだろう?

いろんなことが複雑に絡み合っているが、その一つとして
トラウマテックバンディングがあげられる。

これまで学んだり体験したり、見聞きした中で、思うことを述べてみたい。

2人の出会い、関心を待ち、付き合い始める。

人として、まずは対等な関係から始まるだろう。

恋人や親密な関係にある人のはじまり

まずは、優しく、お互いを大切にする、抱きしめる、愛を表現する、性的な接触やSEX、・・・

親密な関係になり愛情が加わる(実は本当の愛情と言えるかどうかはわからないが)

そこに、自分のものになったと勘違い、あるいは親密な関係とは、言うことを聞くこと、きかせることとかんちがいしたり・・・・で、暴力が発生する。

暴力が発生した時点で、お互いの尊重(大切にする)関係はなくなってしまう。
  ☆さんは自分が悪かったのだろうかとか、もっと気を遣わなくてとか、考えたり、不機嫌になったり、暴力的にならないよう、ますます言いなりになる、気を使うなどして、従っていくようになる。

加害者が、巧みにコントロールし「自分がどなったり叩いたりするのは、責任は☆さんにある」と思わせたり、☆さんの人間関係を制限したり、孤立化に追い込んでしまったり、☆さんが、なかなか人に相談できなくていたりすると、2人だけの関係の世界がどんどん広がっていく。

暴力にさらされる環境で、つかの間に見せる優しさや愛情と思われるような行為(DVにはサイクルがあり、暴力が発生するあとは多くが優しくなる)が、砂漠の中のオアシスのように、とてもかけがえのないものにい思われ、それを得たいがために、彼のもとにとどまってしまう。

戦場における捕虜と同じ。
「トラウマテックボンディング」

DVは、支配するために暴力という手段を使う。
それは自分で意識していない場合もあるかもしれない。

ジェンダーバイヤスや、世間で思われている恋愛とはこういうものだという概念。
親密な仲や家族での暴力は、ある程度仕方ないといった暴力容認。
力のあるものがないものを支配していいといった考え

社会にあふれている、これらの間違った価値観に気づき、新しい価値観を学び身に着けることができていけば、人との関係において、暴力的でない、対等で尊重しあえる関係を身に着けることができるのだ。

それは単にDVから逃れるといった単純なことではなく、人として自分らしく生きることにつながっていく。

まずは、☆さんが、なぜ逃げないのか?わからないことをそのままにして、それが「だから暴力を振るわれるのよね」といった偏見につながらないことを願う。

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