ちょっと肌寒い中、体育館で行いました。
1999年DV防止法ができ、DVは人権侵害であり、犯罪になりうる・・・・とされた。
中には、けがや殺人、心の傷やトラウマを生む暴力も、そういわれて見逃されてきた。
そして法律ができてから、被害にあっていた人たちが、周りが、気づき始め、相談や訴えが多くなってきました。
言葉というのはある行為や状態をしっかり認識するのに役立つ。
①これまで、ないものにされてきた、夫婦間のDVの問題。
②(男性にだらしのない?)みだらな女性が遭うものと言われてきた、知っている人からの性暴力。
(これに対する明確な言葉はないけれど)性暴力の多くは、知っている人からである。それはセクハラのひどいものという認識が少しづつされてきた。
そして被害を訴えにくいもの。
③「セクハラ」という言葉が、性的嫌がらせを明確にした。
会社内で貼られるポスターが女性の裸。電車の釣り広告が…といった数年前の状況はこの言葉が出てから改善されている。
これまで、酒の上のこと、と言われたり、親しみこめてちょっと触っただけじゃないなど・・・暴力、人を傷つける事、尊厳を奪う なんて言う概念はあまりなかった。
これらと同じように若い人たちのDVを「デートDV」と名前を付けることで、はっきりと、それは暴力であり不健全な関係であると明確にさせることで、防ぐ手立てになるのである。
そういった概念を高校生など若い世代に伝えることの重要性は大きい。今回、高校生にこのプログラムを届けることができてうれしい。
準備してくれた先生方、ロールプレイに参加し、場を盛り上げてくれた生徒、先生、参加してくれたみんな、ありがとうございました。
ぜひ、多くの学校で実地してもらいたいことである。
DVは単なる暴力と違う。
恋人や夫婦といった親密な関係であるからこその特徴がある。
簡単に別れられないのがデートDVの関係である。特徴がある
①ひどい目にあっても恋人が相手だから仕方がないといった考え…従属的な恋愛観
ふたりは一つ、秘密が絶対あってはならない。一方が別れたくてももう一方の同意がなくては分かれてはいけない(結婚していれば別)などの間違った考え
②暴力が発生しても、振るわれた方が悪かったと思い込まされてしまう…「お前が悪いからだ」と当然加害者は言う。
巧みに操りコントロールして、被害者が悪い人として、下のような(従わざるを得ないような)気持ちにさせられる。
また、暴力の後の優しさが、暴力の恐ろしさをマヒさせる。
優しい時の彼が本当の彼、と思いたいといった心理。
2人だけの世界に入ってしまうと、捕虜と犯人のような関係「トラウマテックボンディング」
恋愛感情と暴力とつかの間の優しさと、人として侮辱されることと、抱きしめられることと・・・・混乱を招く。
それらが早い段階で、おかしい、いやだ、私はそんな目にあっていい人じゃないといった人権意識やDVの特徴を知っていれば、DV関係に気づける手立てとなろう。
早いうちに不健全な関係に気づけるだろう。
だからこそ、若いうちに、対等で尊重しあえる関係について学ぶこと、考えることが重要なのだ。
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