家族からの性虐待についての番組を見た。
それもまた、人の当然の心理のひとつではあるのだけれど・・・・・・。
誰もが否定したいよな。だから、しんどい思いをする前の予防教育が大事なのに・・・・。
学校でも、教育委員会など行政でもその重要性がわかっていない。
子どものころからの性虐待は、統計や数字にほとんど表れない。
ほとんどそういった問題は、ないことにされてきた。
少しづつ、話はじめ、「もうこういった被害をうまないために」と、がんばっている被害者(サバイバーであり、よく生き延びてくれたという尊敬の思いを込めて星さんと呼ぶ)人のおかげで、少しづつ、認知されてきているけれど。
CAPプログラム(子どもへの暴力防止、人権教育)をしてきた中で、山形県でもそういった事例にぶつかった。
珍しいことではないのだ。
学校の先生から聞いた。子どもが先生に話しているというだけで、被害者の数パーセントだろうし、CAPのワークショップの後のトークタイムで、はじめて話をしてくれた子どももいた。泣きながら…・。
アンケートで、つらい胸の内を書いてくれた10代がいた。
「こころを殴られた子どもたち」 2002年 吉廣紀代子著 毎日新聞社発行 という本を渡して、この中に私自身の話もありますといった人もいた。
また、身近な人と話をしている中で、そういえば子どもの頃・・・と見聞きしたことを話してくれた人もいた。
断じて許せない。人の魂をも奪うものだ!
加害者が100パーセント悪い。それ以上に人として、なんと恥ずかしいのか?それすら本人は感じていないかもしれないが・・・・。
幼い、まだ子どもを性的に扱って、自分勝手に支配し、言うことを聞かせる性加害者。
多くが繰り返し繰り返し、何年にもわたっているのだ。
それを早く発見したり、本人が、これは暴力を受けていることなのだとわかり気づけるような予防教育、正しい性の知識を4,5歳から年齢に合わせ教えるべきである。
その一つがCAPプログラムである。
子どもの知る権利をこの社会は奪っている。
自分の子どもに、家族に、姪、妹にそういった被害をしてきた許せない加害者。
加害者を厳しく罰し、それが人としてどれほどの恥なのかを知らしめる教育がなされるべきだ。
星さんは言う。何年たってもその傷が癒されず、フラッシュバックをおこし、その事実に向き合うことさえ困難で、生きにくい、人といい関係を作りにくい
自分を他者を信じることができにくい。自分は汚れていると感じる(汚れているのは加害者のほうだ)肯定感が持てない。生きる価値がないと感じる(価値がないのは、加害者のほうだ)
そして少なくない人たちが、再び性被害にあってしまうような状況に自分を追い込んでしまったりする。
家庭が安心できる場でないから、非行をし、ぬくもりを求めて、援助交際やキャバクラ、性風俗に行ったりしがちだ。
少年院や鑑別者で初めて安心できて夜眠れたという人もいるのだ。
やっと手に入れた安心・・・・・。
家庭に暴力がある子どもたち。
早く救ってほしい。
助けてといっていいからね。
星さんの多くが何らかの精神的な病を抱える現実。
早くに被害者を救い、その心の手当てを国として、社会の責任として行うべきだ。
それが暴力の連鎖を断ち切り、新たな被害を食い止められるのだ。
10代、いや子どもが駆け込めるシェルターが必要だ。
どんな話も真剣に聞いてくれる大人が必要だ。
一人で抱えないで、助けてって言っていいからね。
このブログからでも・・・。
「心・からだ・大切にする時間」もあるからね。
支援をしてくれる多くの人たちもいるからね。
どんなことがあったって、あなたは悪くない。
騙していうことを聞かせて、利用し、心をずたずたに傷つけた加害者が悪いのだからね。
もう許してあげなくてはなんて、思わなくていいからね。
湧き出る感情を、安心できる場で、出していけたら少しづつ回復していける。
感情は、おならやげっぷと同じ、自然に出てくるものだから、いいとか悪いとか関係ない。
出てきたその自分の気持ちを素直に感じていいからね。
今、必要だから出てきてくれたんだよ。
「ありがとう」って。
つらいかもしれないけれど一緒に寄り添ってくれる人がいたら、乗り越えて輝ける。
ポルノや女性蔑視の漫画雑誌、ゲームが誰でも手に入る社会は、この社会全体が女性を虐待しているといっても過言ではないくらい。
性被害者が守られる街にしていこうよ。
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