2012年7月31日火曜日

スクールセクハラはどこにでも存在する

いじめもDVもセクハラ、ストーカーも、私の周りには、ありえないと思うことで、見逃してきたかもしれない。
誰だって、自分(自分の周りも含む)が暴力の被害にあっている、あいそうなんて思いたくないし、否定したい。

でも、予防のためには、知っておかなければいけないのだよ。
交通事故に合わないために、交通安全教室に参加するように。

スクールセクシャルハラスメント…学校の中でのセクハラだ。
まさにありえない。
先生からの性被害、レイプ・・・・でも現実には、ここ山形でだって起きている。

私が子どもの頃も、10年前も、そして今年も、ずーっと。
それらの多くは、公にされず、被害者は何も言えず沈黙を守る。
ほんの1部は公になり、事件となり、でも被害者の言い分が、認められるということは、ほとんどない。
落ち度があったと、いわゆる強姦神話がまかり通っているから・・
裁判官もほとんど男性だし、性被害の裁判では、訴えた被害者がさらに責められ心に傷を負う。
加害者は、加害者のいいように、(男性優位の)世論を味方につけ、罪に問われることは少ないのだ。

現実に目を向けよう。
見たくないけど、認めよう。
だから自分で自分を守るすべを伝えよう。
根っこにあるジェンダーバイヤスを明らかにしよう。

性の加害者は誰かを支配したいという欲望から犯罪を犯すことが多い。決して、性的にむらむらしたから、若くていい女性を発作的になんて、ほんの数パーセントなのだ。

ターゲットは、多くが知っている人で、言いなりになりそうな相手、力関係で、自分より弱い立場の者を選んでいる。
男児も被害にあうことは少なくないのだ。

男児が男性教員、指導者に性器を触られる、合宿で、風呂に入って洗ってあげるといわれ触られるなども、報告されている。

文部科学省が公表しているホームページには
公立学校教員がわいせつ行為により処分された教員数が載っている。

平成22年度男性165名、女性3名、ただ、これは公になり、教育委員会の報告がされ、証拠があり、犯罪行為として処分され文部科学省に報告された人数であるから、ほんの一握りということは明らかである。しかも、公立学校だけの調査である。

また、起こった場所が学校ならスクールセクハラだが、外で行われれば、その範囲に入らないことも十分ある。

処分がされたとしても、被害者側に立ったものではなく、加害者側に立ったものである。
加害行為をした男子学生が、将来もあるので、このくらいにしておこうなんて言うことも多くある。
では、被害にあった女性との立場に立てば・・・・。彼女だって将来がある。
周りに知られず、非も攻められず、安心して暮らす権利があるのだ。

ある民間団体が、被害者相談のデータから、被害者の統計を取ってみたものがある。1998年から2010年まで年間50件ぐらいずつ相談されている。被害者数総数は10年で、1038人、
相談者の多くは母親や女性教員だ。
子どもたちは、学校だけでなく、おけいこごとの場所、スポーツクラブ、公的機関の行事(公民館、児童館児童図書館など)デ被害を受けている。
被害にあった子どもはいちように精神的、身体的に傷ついている。
また、保護者に、教員同士、教育実習生への被害相談も186件あった。
被害者の立場に立った対策が求められる。

また、被害者は学校という場で、どこに相談できるだろうか?子どもが大人を訴えるなんてなかなかできない。
園児や生徒が、「先生にこんなことされた」と訴えても多くの大人が、子どもの言うことと信じなかったり、嘘だと思いたいから勘違いじゃないのと思いたかったり、言ってみたり。
しかしながら、子どものほうが正直であり、その素直な訴えを真剣に聞く周りの大人の存在なしでは、防ぐことはできない。

だからこそ、指導者や教員は、セクハラについて、学んでほしい。
自分自身にあるジェンダーバイヤスチェックも含め、暴力に対する認識を新たにし、人権感覚を磨く学びをしてほしいと思う。





0 件のコメント:

コメントを投稿