2012年11月7日水曜日

内柴正人柔道メダリストの準強姦か否かの裁判

内柴弁護人側の証言と、被害者側の証言がひどく食い違っている。
裁判の様子を見ると、明らかに内柴被告は、女性を馬鹿にしているのがありありわかる。

被害者側の言い分は、事実を淡々と述べている。

女子部員がカラオケ店で飲みすぎ、吐いてしまった。
うずくまってしまうほど酔ってしまい、寝てしまったので、ホテルまで背負われ、ベットに寝かせてくれ、そばに内柴がいたので、「あ、送ってくれたんだ」という気持ちで寝入ったこと。

下半身に違和感を覚え、乱暴されていることに気づき、声を上げ抵抗したが、すごい力で、口をふさがれテレビのボリュームを上げられたこと。

部屋のドアを心配で駆け付けた他の部員がノックしたので、内柴は行為をやめ、女子部員に対応に出るとともに「自分はいない」と対応するよう命令した。指示どうりにした女子部員に、他言しないように言いくるめるとともに、「お前犯されているんじゃないよね」と合意であることを強調し部屋を出た。

これに対して弁護側(内柴)
女子部員が酔って吐きそうなので、トイレに連れて行って吐かせた。しだれかかってきた。甘えているようだった。ハーフパンツから局部を見せると、女子部員がわいせつ行為に応じ興奮した。

性交中、性的興奮からあえいでいた。ドアをたたく音で、行為をやめ、ベット脇に隠れ、対応するよう頼んだ。性交を再開した。また、ドアをたたく音がしたので、もう一度確認するよう頼んだらめんどくさいといってしなかった。外の様子が気になったので、服を着て再び、カラオケ店に行ったら誰もいなかった。ホテルに戻って寝て朝に出てきた。

肝心のベットに寝かせてから、行為に及んだ時のことが抜けている。
あえて、「しだれかかってきた、甘えてきた」だの「局部をだしたら興奮した」だの「あえぎ声をだした」だの、ポルノに出てくる女性像そのままだ。
そういったことは必要がない事ではないか。
勝手に思い込んでいる自分を暴露しているようなもの。自分を有利にするために後からなんとでも加えたもの。
19歳の女子部員が、カラオケ店で、指導者である内柴さんの局部を見るとか、(大体出す方がおかしいし)わいせつ行為に応じたなどあり得ない。そういった侮辱するような表現で、女性の尊厳を傷つけ貶め、懲らしめているのがありありだ。そういう言い回しで、自分は悪くないという多くの性加害者の男性の弁と同じ。

だいたい吐いて酔っ払い寝込んで歌も歌えないような状況の女子部員が、局部でわいせつ行為をしただの、歩くこともできず背負われていった朦朧とした状態であった吐いてしまったり体調がよくないのに、女子部員が、喘ぎ声を出したなどあり得ないことだ。
加害行為に及ぶ男性は、なんとポルノに染まっていて、女性はそういうものだと決めつけているか。最もその点が女性を一人の人格ある人として見ていない何よりの証拠である。


「好意を持っているやつをやってはいけないのか」「おまえ犯されてないよな」といったという。
自分だけが好意を持っていればやって何が悪い。そこに女性側の気持ちなどこれっぽっちも入る余地がない。どれほど王様で自分勝手な人かがわかる。
本当は自分が犯していると自覚しているから、後ろめたくてベッドに隠れたり、「他言するな」「犯されてないよな」と言っているのだ。合意の上でやったことなら、そんなことを言う必要はない。

どう見てもこれはレイプである。

1、指導者と指導される側という力関係。だいたい「お前」と呼んでいる。こうしろと命令する。といったことからもそれはわかる。
2、自分は結婚していて子どももいる身でありながら、未成年のしかも酔っている女性に対してけっして許されない行為であり犯罪だ。勝手に体を使った強盗行為だ
3、女性を人格ある人として全然尊重していない考え
4、f合意というのは、行為の前に「していいか」「いいですよ」というはっきりした意思表示があって初めて合意といえる。酔っぱらってわけがわからない人に性行為を「今、していい」という重大な決定ができるわけがない。女性にとっての性行為の重大性が多くの男性はわかっていない。

普通の良識ある男性なら、ベッドに寝かせてそばに、水でも置いてそっとして部屋を出るのが当たり前だ。
加害者になる男性は隙あらば女性と性行為をしようと企んでいるものだ。加害行為をしようと思うものがないなければ、どんな状況でも被害者は出ないものだ。

何とも呆れた弁護側の弁である。よく恥ずかしくもなくぬけぬけとそんなことが言えるものだ。
そんなことが言えるほど、この社会は男性社会であり、女性は泣き寝入りしてきた社会なのだということが、はっきりわかる裁判である。

少し、被害女性の気持ちに入り込んでしまったようだが、冷静に考えてほしい。

そこに財布があっても取ろうと思わなければ、そのままだ。警察に届けるかもしれないし・・・。被害は発生しない。

同じように、そこに酔って寝込んだ女性がいても、尊重していれば、そっと介抱し、ゆっくり寝かせてやるものだ。強姦しようと思わなければ強姦事件は発生しないのだ。

1 件のコメント:

  1. 性に対する間違ったイメージが、社会から親から周りから植えつけられている。
    幼いころに疑問に思って口にすると親や大人から言ってはいけないこと、恥ずかしいこととして反応される。あるいは卑猥な反応や受け止めにあうことで、性に対するイメージは、否定的になる。

    学校においても科学的な正しい知識と、思春期における男性女性の性に対する傾向としての違いや、性が自分の大切な人権の一つとして教えられない。

    女性に対する月経教育があっても、男性に対する精通教育がない。

    まわりにあふれるいかがわしい雑誌やポルノから知識を得るしかない。

    そんな状況では、男性は、SEXとは、女性を犯すもの、汚すもの、男がリードし相手の気持ちがどうとか考えることも知らないで、ひとりよがりの行為さえ、それが人としてのSEXだとかんちがいしてしまう要素、環境が、周りにあふれているではないのか?

    性を人権の一つとして、きちんと教育していくことが、性暴力を防ぐ地道な方法の一つではないだろうか?

    まずは大人の私たちも今からでも学ぶことができるのでは?

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