2012年11月11日日曜日

地域学ポスターセッションを終えて

遊学館で行われた地域学交流会。
16の団体がポスターセッションに参加した。

エンパワメント山形は
地元の高校生や若者、そして理不尽な目にあって、人との関係に悩んでといった女性たちをエンパワーメントすべく、地道に活動していることを伝えてきた。

私達は人権ということをきちんと教えてもらっていない。
あなたは「かけがえのない存在だ」なんて誰も言ってくれなかった。
人との関係の中で、なんとなく感じるか、悟るか、知らないまま、わからないままでいるしかなかった。

自分でうまくいかないことを責めながら、自分に肯定感が持てず、そんなこともあまり考えず、力のある人に逆らわず、逆らえず、人に適当に合わせて生きてきたのではないか?

それはそれで、よく生き延びてきた自分をそれぞれが認めていいことだけど。



自分を犠牲にして人に尽くすことを美徳と教えられ、特に女性はそういうものと期待され、できて当たり前で、できないと責められる。
そんな社会で、人権というものを子ども達に心のレベルの価値観として教えてこなかった結果が、人と対等で、尊重し合える関係なんて、あまり考えられない社会になってしまったのか。

エンパワメント山形の取り組みを話すと、この山形では、新しい視点に驚きと、戸惑いを隠せない多くの人たちがいる。人権教育なんてなじみがない。自分の心と体を守れるようになろうなんて、下手に子どもや女性に言ってはいけないと思っている人もいる。

子ども社会にまで、いじめが蔓延、普段は何もないような顔をしているけれど、本当は理不尽な目に遭ったり暴力にあっているのに黙って耐えている人たち。

その不満や我慢が知らない他人へ、力の持たない人への攻撃となっているのではないか?そんなことも気づかずに・・・・。

人とどんな関係を築きたいか、自分はかけがえのない存在なのか、しばし考える時間を、子どもや若い人たちに考える時間を・・

正しい知識と情報を与え、自分の人生を自分なりに歩いていけるだけの選択肢を与えよう。
自分で判断して生きていける人に、そんな大人に育てよう。

私達は一人ひとり素晴らしい力を持っている。
よく考えることなしに、人に合わせたり、したがったりする癖を直し、自分で判断する力を引き出そう。
それを目指して、今後も活動していきたい。
そんな思いを強くした交流会であった。

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