2013年12月11日水曜日

トラウマへのアプローチ  研修を終えて

~DV被害女性と子どもの支援のために~

トラウマについては、レジリエンスでも学んできたことであるが、カナダの講師ということもあり、また違った視点で、学ぶことができた。

以下にこれまで学んだことと今回の学びを合わせて自分なりにわかりやすくまとめてみた。その1部である。

トラウマとは自分の許容範囲を超えた経験である

自分の力で処理できないこと
(その時感じた感情を人に話したり、状況を把握したり、自分なりに納得できたりして、論理的に整理された記憶となれば、それはトラウマにはならない)

*トラウマになるような出来事は、出来事、感情、身体的感覚、状況を把握する力が、つながらず、処理できない。

・自分が何もできないような出来事
・感情が凍結するような出来事
・時間の経過だけでは楽にならない出来事
・十分な手当てが必要な大きな出来事

したがって幼いころの出来事ほど、処理能力がついていかず、甚大になる。
その人によって、処理能力も異なるので、同じ出来事でも、トラウマとなる人とそうでない人がいる
出来事そのものよりもその後の周りの人の対応(初めて話した時など)で、傷つきも大きく異なったりする

トラウマになったとすぐに自覚できないことも、何十年もたってから、何らかの症状が出て、後でわかることもある。

また、直接体験したことでなくとも、話を繰り返し聞いているだけでも起こり得る

トラウマのインパクトの要因としてまとめると次のようになる
*虐待が始まった時の年齢
*加害者の数
*関係性の近さ…信頼している人ほど、予期していないし、ショックは大きい
*トラウマにかかわる支援の程度
*虐待が起きた時間の幅、期間の長さ
*虐待と関連 する暴力

人は大なり小なり何らかのトラウマを抱えて生きている。

生きることが困難なほどであるほど、治療が必要となる。
そんなに意識しなくても日常の生活で、些細なことで感情が爆発したり、異常な反応をしたりがあればトラウマが原因かもしれない

そうなると、一人一人の反応、感情、意見や行動などが違って当たり前であるという当たり前のことも、また違った視点で見る、感じる、理解することが、すすむかもしれない。

そして研修に参加した多くの人が、相談者に寄り添い、支えていきたいと思っているのである。

あなたは一人じゃない。

一緒に、考えていこう(^^)




 


0 件のコメント:

コメントを投稿