2013年6月30日日曜日

awareデートDVファシリテーター フォローアップ講座 報告2


awareで、2007年にファシリテーター養成講座を受けてから、5年目になる。

毎年行われるこのフォローアップ講座に参加することで、スキルを磨き、より多くの人に、エンパワメント山形の「デートDV予防プログラム」や暴力防止、人権教育を、学びや実績を踏まえて、工夫を凝らし、参加者に合わせて行えるようになっていきたい。

 

今回もまた、多くの学びがあった。

1、      awareで作った新たなパワーポイント紹介。

2、      awareが使い始めてから「デートDV」という言葉が広がり、また、予防教育が普及しつつある10年。

3、      認定ファシリテーターは、私を含め全国で200名ほど。DVのことを専門に学んだプロである。暴力の構造や特徴をしっかりおさえ、社会の中のDV発生の要因を示し、新しい価値観を学びなおすことで、DV予防につなげるのが特徴である。

それらは、あらゆる暴力防止、人権教育につながっているので、中学生から大人まで、広く様々な暴力予防の講座を展開している。



4、      群馬県では、県が予算を付けて、ファシリテーターの養成を始めた。

和歌山県では、加害者更生プログラムのファシリテーターを国の予算を使って養成し始めている。全国的に、DV防止は暴力の根絶につながる問題として注目され始めている。

体罰、虐待の問題も育った環境に、DVがあったり、暴力を肯定する考えが存在し、とりいれてしまうことから発生していることがわかる。

5、      熊本県では、教育長体育保険課の講師一覧に、awareのファシリテーターを載せてもらい、それを見て依頼があるという。新規事業として、「DV防止アドバイザー派遣事業」など、行政が積極的に防止教育をし始めている。

また、市教育委員会から中学生に、人権教育、人との関係の学びとして派遣されることもあるという。

デートDV予防教育は高校生では遅い感じもある。中学生のうちに学んでおくことが予防につながる効果が高い。

6、      支援者の相談の乗り方や被害者加害者へのかかわりを具体的にシェアし合った。DVといってもはっきり境があるわけではなく、程度の軽いものから、グレーゾーンがほとんどである。しかし、そのグレーをさらにひどい方向に行かないよう程度によって、対応していくことが大切。

若い人は、あまり意識せずに束縛や暴言等してしまう場合が多いので、きちんと言葉で伝えたり、学ぶことで、すぐに改善に向かう場合が多い。

たとえば、「私のことが好きなら私の気持ちも尊重してほしい」

「そんなことは嫌なの、そうされると悲しい」などこういったことを言って改善するようならいい関係になれるし、

もし、さらに不機嫌になったり、暴力的になるようなら、都合がいいから付き合っているだけで、「本当に好き」とは違うということがわかる。そのあたりを若い人に伝えていると健全な関係を築けるし、DVにならずに済む。

7、若い人の特徴として、彼氏彼女がいることがリア充(リアルに充実してい

)というとらえ方もあり、恋愛していないとカッコ悪いということから、多少暴力的な付き合いでも「いないよりはまし」という考えもあったりする。

恋愛や性体験は、全然焦ることはないし、別にしなくてもいいといった多様な考えも、伝えていくことが必要。

学校の中に、DVカップルがいると周りへの影響も大きく、学業に集中できないし、先生方も対応に苦慮している。そのために教職員研修が今、必要に迫られている。

7、      大学生自身による予防の取り組みと支援の紹介

岩手県では、もりおか女性センター指定管理者のNPO参画プランニングいわてが、文部省の「人権教育推進のための調査研究事業」で、大学生による、DV予防啓発ユースリーダー養成を行った。

8、      標語の紹介「携帯をチェックされたら赤信号」

     「リア中のらしさらしさの甘い罠」

     「DVはしてもされても110番」

ほかに、「当たり前体操」や、寸劇の工夫、漫才、落語などの活用も紹介された。

 

まとめ  様々な取り組みや事例を自分の今後の活動に生かせるよう、中学生から大人(一般から教員向けなど)まで、参加者に合わせたいろんな引き出しを持つことができた。

男女共同参画社会の実現に向け、まずは人権、人との関係性を学べる(暴力防止)ようなデートDV予防教育をこれからも多くの人に伝えるべく活動していきたい。

 

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