2012年12月29日土曜日

子どもオンブズパーソン…なんて素敵な取り組みだろう

子どもの権利を守るため、日本でも「こどもの権利条約」が1999年に批准された。
間もなく兵庫県、川西町で、「こどもの人権オンブズパーソン」が設置された。

子どもの訴えに寄り添って、解決へと導いていく、必要があれば、関係者から聞き取り調査をして、適切でないと判断すればやめるよう先生や学童クラブの指導員などを指導する。

また、子どもの指導者に「子どもの権利を侵害する指導を行わないよう、子どもにも存在する権利を知る研修を」求める通知を市長に出すなど、
子どもをチキンと人格ある存在として尊重している取り組みだ。
  子どもの権利条約のことを多くの子どもが教えてもらっているだろうか?

子どもにわかりやすく教えるための本も出ている。ぜひ活用してほしい。

今、騒いでいるいじめ問題。

この人権ということを、わかりやすく子どもたちに教えることから始まるだろう。

そうすれば、当然ながら、いじめと遊びの区別の判断ができる子になっていく。

自分の安心自信自由を奪うものー暴力
相手の安心自信自由を奪うものー暴力

何が安心、で何が自信となるのか?自由とは責任が伴うものであることを学んでいく。
自分の気持ちを大切にすることや、人の言うなりにならず、自分なりに考える力をつけていくことが大事だとわかってくるだろう。

自分で考え行動し、責任を取ることも学んでいける。
自分が主体的に生きていくことを学んでいけるのだ。

そして大人がちゃんと子どもの人権を尊重した対応をすること。

子どもたちに人権を侵害する暴力―いじめ―は許さないことを教え、いじめから自分を守るすべを教えよう。

安心自信自由を奪うものからどうやって自分の心と体を守るのかを学んでいく。

暴力は新たな暴力しか生まないことを体験していく。

暴力の連鎖を止めるのは、自分だということがわかってくる。そんな大人になるために、今、子どもたちに人権教育が必要なのだ。
このオンブズパーソンの取組のように、真剣に子どもの訴えを聞き、子どもの味方になってくれる大人の存在があれば、子どもたちは大人を信用し、より大きな大人になっていける。

オンブズパーソンは、子どもを支援するという子どもが受け身になる位置づけではなく、子どもの最善の利益を最も大切にし、解決の主体として、子ども自身も解決に向け働きかけるよう支援する存在である。

子ども自身が主体的に生きることを目指せるように。

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