2012年3月26日月曜日

ブータンの国民が幸せなわけ

NHKの「地球いちばん」のブータンの番組を見た。

価値観や考え方で、人は、幸せになれるということを改めて感じた。
人が幸せに生きることの基本は、人との安心できるつながり、
家族や地域の人とのつながりであるという最もなことを気づかせてくれた。
人間だけでなく、ほかの生き物も大切に共に生きることに価値観を置く。
30~40年前、世界は経済発展主義で、経済の発展を何より優先するような考えに走った。
お金持ちになること、物を持っていること、より早い車、より大きな家・・・・物質的に豊かになることをよしとする価値観。
そのころからブータンは、GNPよりGNH(国民総幸福)を大切にという政策で、国つくりをしたという。
何より、家族や地域の人とのつながりを大切にする政策。
家畜を含むほかの生き物との調和。
とりすぎない。自分たちが必要な分だけとって分かち合うといった精神。
こどもたちの健やかな成長のために、親の所得によって差別がないように、教育費、医療費は無料。
経済より、精神的な健康を第1と考える。

家には、近所の子ども達、若者も、母と子どもも自由に出入りしている。このうちの人でなくともそこにいる。

子どもたちは遊びに来たり話しに来たり、そして自然に手伝えることは手伝う。
若者も「遊びに来た」といっては、おしゃべりし、ジャガイモを剥いたりしている。

そして夕食も一緒に食べていったりする。
食事は誰かが来てもいいようにいつも多めに作るのだという。
近所の母子は、旦那さんが夜通し仕事でいないので、淋しいから泊めてもらうのだという。

すごいなあ。

するとそこの主は「この人は昨日も泊まったよ」と当たり前のようにいうのだ。

みんなに、困った時に助けてくれる人が何人いるか?を聞くと(8人以上いる)が6割もいる。3人以上、1人以上と9割以上が、誰かが助けてくれると答えている。

では、お金で困ったら?これも8人以上、3人以上と合わせると7割の人が助けてくれる人がいると答える。

困ったら助け合うのが当然という幼い時からの環境で育っているからできることだろう。

経済的に豊かになるよりも、家族や近所の知っている人に囲まれて暮らすのが何より幸せ。
安心して暮らすことが何より。

若者も「村からよそに行きたいか?」尋ねると誰もが「行きたくない」と答える。

「なぜ?」と聞けば、「だってここには、家族も知っている人もたくさんいるから」と答える。

渡り鳥の鶴が来るから邪魔にならないように電線はひかない。電気がない暮らしは不便だけど、不満ではないという。
周りの生き物と調和して暮らすのが何よりで、それを壊してまで、便利さや物を持ちたいと思わないのだ。

幸せはその人の中にある・・・そう、そう思う。そうありたい。
他人が決めるものではなく、誰かがしてあげるものでもない。自分で決めるもの。

安心していられる。それが幸せである。家族や友人とのネットワークが長期的な幸せを生む。
物質的な幸せは、一時喜びかもしれないが、もっともっとほしくなる。欲にはきりがないから。

それが、嫉妬や競争を生む。(発展するためには、少しは必要)

それよりも精神的な安心や人とのつながりに幸福を感じること。

なるほど・・・・・。少し、自分の周りも見渡して、考えてみよう。

安心して、普通の日常が送れること。この震災で感じた人も多いのではないだろうか?

家族や友人がいて、困ったときは助け合えること。
それが何よりだよね。

日本の社会も、経済発展ばかりにこだわらず、ほどほどに。

心の豊かさを重点に目指したいね。


ブータンの国の人々が何を大切にしているか?

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