2012年3月14日水曜日

講座で話しきれなかったこと…境界線について

心を守るために必要な境界線。
たとえば、家がある周りの土地で考えると、どこからがうちの敷地で、どこからがお隣か?
何か、目印や塀があればはっきりわかる。


でもなかったら、自分の土地だと思っていたところに、お隣さんが畑を作ったりしたら、侵害された気がします。
そこで、塀と門を作れば、境目がはっきりするし、お隣さんは、お邪魔したいとき、「入っていいですか?」と聞いて、「いいですよ」と応じることができます。(それが玄関ということもある)
「今はちょっとだめです」とかもいえるわけです。

知らない人が、すぐ近くによりすぎれば、居心地がよくないよね。
体の周りの空間にもある程度距離が必要です。

人との関係においても、初めて会った人に、初めから何でも話してしまったり、全く信用できないと拒否したりするのではなく、少しづつ、知りあって、この人とはこれくらいのお付き合いをしよう。
この人とは、ここまで話してみよう。など、様子を見ながら親しくなっていくわけです。

関係性を健全にするために、境界線という概念があればわかりやすい。

あまり、プライベートなことを聞かれたり、立ち入った質問には答えたくない。
そういうときもあります。
また、今は振り込め詐欺など、人をだます人もいるので、きちんと確認したり、ほかの人からも意見を聞いたりして、いろんな判断をすることも必要になってきます。

自分が主体的に生きられる、ある程度、安心、自信、自由の中で、暮らしていければ、お互いに尊重しあい、対等な関係が築けます。

なかなか自分では自覚できないけれど、適切な境界線を持って、自分を守るのは難しいし、人の境界線を冒さないことも難しいかもしれない。

人の気持ちにずかずかと入り込んで、あなたはこうなのよ!あなたはこういう道に進むべき!
と他人が一方的に決めつけるのも境界線を冒すことになるかもしれない。
「悲しい」と言っているのに、「これくらいで悲しいなんて…」と否定することもそうかもしれない。

自分の気持ちより、自分の気持ちに反して、自分の価値観に反して、人を喜ばせるためだけに行動してしまう。
これもきちんと自分の心を守られていないことかもしれない。

うまく境界線を守れないからと言ってダメでも情けなくもない。
ただ、暴力を受けて境界線を壊されたりすると、うまく、新しい境界線を築くのが難しくなってしまうことが多いということも知っておこう。

健全な人との関係は、その時、相手、自分の状態によってもかわる。柔軟に相手と時をうまく使い分けられれば理想的だ。
そうありたいと思うこと、いろんな経験から学ぶことも大切だろう。

健全な理想的な人との関係
*自分のことを少しづつ、相手の反応を見ながら話をすることができる。
*誰かが自分の領域に侵入したこと、不適切な行動に出たときに気づける。人権意識が育っていれば、気づけやすい。
*新たな人との関係が自分にとって良いかどうか判断することができる。
*自分が望まないプレゼント、食べ物、セックスに「NO]といえる。
*他人に触れる前に、良いかどうか尋ねることができるし、相手が自分に触れる時も、自分の了解を得てほしいと思う。
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いろいろあるけれど、参考にしてくださいね。
また、チャンスがあったら、こういった講座もしてみたい。
15人以上集まるようなところで、一緒に学びあいたいので、良ければ呼んでくださいね。

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