2012年8月27日月曜日

高校生にワークショップを提供

9月になって山形県内の高校で、人権教育とコミュニケーション教育でもある「男女の対等で、尊重しあえる関係を考える」授業を行います。

思春期真っ只中の彼らに、恋人との関係や友達、社会の大人たちとのいい関係を築いて生きていくための基礎となる授業だ。

最も関心のある男女の関係・・・・好きな人とどう付き合っていくか、束縛は愛ではないこと、トラブルの対処の方法、望ましい関係などについて、一緒に考えていく。(デートDV防止プログラム)

また、多様な性があること、同性愛や性同一性障害などマイノリティな人を馬鹿にしてほしくないことなども伝えていきたい。
会話のロールプレイをしながら、自分の身近に引き寄せて楽しく学べるものだ。

エンパワメント山形が最も重要視しているのが、自分への肯定感(人権意識:::自分を大切の存在と感じる心)

まず、自分の心と体を大切にして、生きること・・・・・そのために自分の安心と自信と自由を守るスキルを学ぶ・・・自分で守れる・・・自分を大切にして生きることができる・・・・・他の人をも大切にする関係を築くことにつながる。

この社会は暴力的な関係を子どもや若者に伝えてしまっている側面がある。

力のあるものは力の持たないものを支配していいと教えていないか?
守り、わかりやすく、彼らに寄り添い導くような関係が当たり前なのだということを、子どもたちに示したい。

力のあるものが持たないものを馬鹿にするような風潮はなくしたい。
そうではなく、わからないものにはわかりやすく伝え、当人に考える力をつけるような教育をさせてあげたい。

ところが多くの場合、子どもたちや力を持たないものに、正しい知識と考える時間をたくさん与えず、
理不尽な思いをさせたり、高圧的、暴力的に関わったりすることで、そういった人たちの心に、「自分は大切な存在だ」という思いを抱けなくさせている。

いうことを聞かせるために暴力を使うのはとても簡単だからだ。
しかし、暴力を使うことで、自分の人としての価値を貶めていることに気づいていない。
暴力を使うことは「恥だ!」という認識を広げたい。

暴力的に子どもにかかわることが暴力を繰り返す要因なのだと肝に銘じたい。いじめなどをひどくなる前に止めることにつながる。

だからこそ、自分の心と体を守るすべを伝えよう。人との対等で尊重しあえる関係を考えよう。

そういった思いを今回も高校生にわかりやすく伝えていきたい。

いつも事後にアンケートをお願いしている。

「自分を大切にすることが他の人を大切にすることにつながることがわかりましたか?」
という問いに、ほとんどが「わかった」と答えてくれる。
そしてそれを知識だけに終わらせることなく、日々の生活に浸透させていってくれるだろうと信じたい。周りの良識ある大人の影響が、彼らをさらに成長させてくれることを願っている。

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