2012年5月29日火曜日

セクシャルライツ教育

セクシャルライツとは、性を大切な人権としてとらえ、多様性やジェンダー平等、性を豊かに生きるということを含むとらえ方と定義して、ここでは語っていくことにする。

私たちは、性について、科学的な知識も、人権の視点でとらえるということもほとんど学んでいない。
これから生きる子ども、若者たちには、豊かな性を幸せに生きるために、学んでほしいと思う。

インターネットの時代。
見たくなくても女性を商品化した裸が飛び込んでくる。嫌悪感を感じる映像が送られてくる。
目にふれる。暴力的な表現に触れ続ければ、そういうもんだと思ってしまう。

そんな時代を生きている彼らに、人権の視点で、自分の体、心を学ぶチャンスを!
私たち大人も、今からでも学んでいこう。

貧困な性から豊かな性へ。性暴力は、人権侵害の最たるもの。

大人の性意識、私の性意識、子どもたちの性意識はどんなだろう?
性暴力を防ぐためにも、豊かで、幸せな性を生きるためにも学んでいきたい。

性に対するイメージ・・・・・いやらしい、エロい、恥ずかしい。-ーーー多くの子ども達の感想
                それは、日本社会が表現の自由という名のもとに、容認し、寛大でありすぎる現状。風俗、ポルノ、性暴力の影響が及んでいることのあかし。
     女性の人権、尊厳を踏みにじっているという感覚に鈍感な社会であることをしめしている。

人権としての性をどう伝えていくか、以下のようなことを提案したい。
1、科学的な知識・・・・命が生まれるということの知識と体はよくできているという不思議と、人間ってすごいということを思わせるような教え方。思春期の体と心の変化。理にかなった仕組み。考えさせながら、模型や写真を使いながら神秘に触れる。

2、自分自身が感じていいはずの心と体の感覚。心地よさ、不快感。それらを感じ、言葉にして伝えることで自分を守っていいという権利。プライベートを守ることや安心、自信、自由(人権)を考える教育

3、性の多様性に気づく教育。いろいろあっていいということ。違いがあっていい。その中で、自分のセクシャリティにも向き合えるように。自分はおかしいのではないかと悩まないように。
  性には、①体の性②心の性③恋愛の対象となる性があり、様々な組み合わせもあること。パートナーとの尊重対等な関係性が豊かな性を生むこと。

1,2,3を学んだ子ども達は、性暴力的なポルノや買売春や風俗、暴力的なゲームなどに出会った時に、自分で、判断し、避けることができる、現実とは違う世界を楽しむためのものとして、とらえられるのではないかと思う。
人としての尊厳に敏感になれば、暴力から身を守ることもできやすい。

人権教育のひとつとしてのセクシャルライツ教育が急がれる。

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